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No: 39
 送子鳥生殖医療センター
 2026/02/06 11:03

当院で卵子ドナーとなられた患者様の体験ストーリーです。


《ただの検査を受けに行っただけ。あの日、私の心が動いた。》

あの日、私は、ごく一般的な婦人科検査を受けるために、コウノトリ生殖医療センターを訪れました。定期的に自分の体の状態を確認する、それだけの目的でした。

待合室は驚くほど静かで、その静けさの中では、自分の呼吸さえはっきりと感じられるほどでした。スマートフォンを眺めながら「この後コーヒーでも買おうかな」などと、他愛もないことを考えていました。

ふと顔を上げた、その瞬間です。

最初に目に入ったのは、治療の途中と思われる一人の女性でした。少し離れた場所に座り、採血を終えたばかりの腕を、そっと押さえていました。まるで、大切な何かを落とさないように、静かに抱えているかのようでした。その視線は、時おり別の方向へと向けられていました。そこには、泣き出した小さなお子さんを抱き寄せ、あやす母としての姿がありました。

それは、嫉妬でも羨望でもありません。
ただ、とても懸命で、とても慎重に、胸の奥にしまい込まれた「願い」のようなものを、私は感じていました。

次に目に留まったのは、お子さんを抱くそのお母さんの姿でした。看護師さんに小さくお詫びをしながら、少し疲れたような、それでも優しい笑顔を浮かべていました。腕の中で動くお子さんに、困ったように眉を寄せながらも、自然な仕草で、更に強く抱き寄せるその姿。

それは物語の中の理想的な幸せではなく、既に人生を差し出した人だけが持つ、静かで揺るぎない愛のように見えました。

そして、そのとき初めて、私は自分自身を意識しました。
待合室の隅に座る私。
健康で、特に不足もなく、何かを切実に求めているわけでもない私。

その瞬間、ふと気付いたのです。
私が当たり前のように持っているものは、誰かが今も懸命に待ち続けているものなのだと。

その思いは突然湧き上がったものではありません。
とても小さく、とても静かで、心の中にそっと落ちた種のような感覚でした。

検査が終わり、看護師さんから説明を受け、私は頷きながら席を立ちました。そのまま帰るつもりでしたが、出口の前で、ほんの少し足が止まりました。

そして受付へ戻り、静かな声で、ただ一つだけ尋ねました。
「卵子提供について知りたい場合、先ずどのような検査が必要でしょうか。」

その時の私は、誰かの希望になろうと考えていたわけではありません。
誰かに何かを約束したわけでもありませんでした。
ただ、もし自分の身体が、ほんの僅かな可能性を託すことができるのなら、その可能性をここに残していくことは、ごく自然な選択に思えたのです。

クリニックを出ると、柔らかな陽射しが地面に降り注いでいました。
その光を見ながら、私は思いました。
大きな決断というものは、必ずしも特別な瞬間に生まれるのではなく、ごくありふれた午後に、世界を見つめ、自分自身を見つめた、その延長線上にあるのだと。

私はあの日、「ただ検査に来ただけ」の自分から、「選択肢を、誰かのためにそっと残してもよい」と思える自分へ、静かに変わっていました。

治療を終え、私は元の生活へと戻りました。
仕事をし、食事をし、友人と会話をする日々。
時には、この出来事を忘れてしまうこともあります。

それでも、街でベビーカーを押すお母さんの姿を見かけた時や、クリニックで子供の泣き声を耳にした時、心の中で、そっと浮かぶ思いがあります。

もし、私の知らないどこかで、
この卵子提供によって、一つのご家庭が形になったのなら。
それだけで、十分だと。

私は誰か別の存在になったわけではありません。
新しい肩書きが増えたわけでも、何かを失ったわけでもない。
ただ、あの時の私にとって、自然で、迷いのない選択をひとつ行っただけなのです。

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