もうすぐ父の七回忌です。


心臓の病気が発覚してから亡くなるまで、10年ほど病気と付き合ってきた父。

私が高校卒業後、地元から離れて県外へ進学すること、仕事すること、最後は嫁ぎ先まで県外ということを、はじめは反対し、最終的に認めてくれたのも父でした。


私が入籍して一年も絶たずに入院してしまったので、花嫁姿も、もちろんですが孫の顔もみることもなく天国へいってしまいました。


あれから６年か…


結婚後2～3年が経過しても授からず、
不妊治療を始め、男性不妊が発覚しました。

主人が手術を終え、一泊の入院中の出来事です。

手術が無事に済んで安堵する一方、これからの不安と恐怖がどっと押し寄せてきました。


次は私が頑張らなきゃいけない！
どんな治療をするの？
自己注射？採卵？顕微授精？移植？


頭のなかはパニック状態でした。


その晩、主人に付き添い病室で眠っていたとき、急に目が覚めました。


「大丈夫だから、頑張りなさい。
お父さんは〇〇〇〇の子供がみてみたいよ。」


と夢でお父さんが語り掛けてきたのです。

目が覚めてからは、なぜか涙が止まらなくてひとしきり泣きました。
あまりにリアルな夢で、すぐそばに父がいるような感覚でした。

きっと、私がこれからの治療に不安になっていたのをみててくれて、励ましてくれたのだと思います。

父が夢に出てきてくれてから３年くらいが経ちますが、残念ながら今だに授かれてはいません。

そして、凍結胚は残りひとつになりました。いよいよ治療は終わりになります。

父の七回忌を終え落ち着いた頃に、
移植したいと考えています。

どんなに頑張っても、
どんなに強い望みを持っても、
必ず良い結果が出るとは限らないのが不妊治療です。
それはこの数年で痛いほど経験してきました。

でも、最後の最後まで父が与えてくれた勇気だけは捨てずに、
辛い結果も覚悟しつつ、
そして希望を持ってチャレンジしたいです😊