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不妊に強い頼れる病院特集

浅田レディースクリニック
院長 浅田 義正 先生

浅田レディースクリニック 院長 浅田 義正 先生

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インタビュー

浅田レディースクリニック インタビューTOP写真

妊娠可能な期間は限られている。
大切なのは「経過」よりも「結果」

『浅田レディースクリニック』(愛知)院長の浅田義正先生といえば、名古屋大学勤務時代の1995年5月に精巣内精子を用いた顕微授精(ICSI)で日本初の妊娠例を報告して以来、国内外に「ICSIのDr.ASADA」として、その名を広く知られることになった医師。アメリカ留学時代に浅田先生が研鑽を積んだICSIの技術は、体外受精でも受精卵を得られない重症男性不妊の夫婦、さらには無精子症という抗い難い運命に打ちひしがれていた夫婦に大きな福音をもたらすことになりました。

私は、「大学の医師」ではなく、「幸せ配達人」の道を選びました

浅田レディースクリニック インタビュー写真1

アメリカ最初の体外受精に成功した専門施設で、顕微授精(ICSI)の基礎研究をされていた浅田先生。留学時代は、もとは工学部志望だったという抜群の手先の器用さを活かして、自ら手づくりした外径7ミクロンという細さの顕微授精用のピペット(卵子の細胞質内に精子を送り込むための針)を用いて、ハムスターの卵子にICSIを行い、技術の向上を目指すと同時に、その安全性を検証されていたといいます。ハムスターの卵子はヒトの卵子に比べて非常に弱く、ICSIの難易度も高いそう。

「自分の手でICSIができる医師も珍しいのですが、ピペットまで作製できる医師は、ほとんどいないでしょうね。すべては、“一生に一度まともな研究がしたい”と40才目前で日本を飛び出した、アメリカでの留学時代があるからです。
私が帰国し、名古屋大学に戻ったのは、1995年1月のことでした。いずれはICSIの技術を臨床応用できればと悠長に考えていたのですが、病院には切羽詰まった思いの患者さんが私を待っておられました。SUZI(囲卵腔内に精子を注入する方法)による顕微授精でも受精卵ができず、落胆されていたタイミングでの私の帰国でした。ある日、その女性が大学の廊下を歩いていた私の前に立ちはだかり、“先生に顕微授精(ICSI)をやってもらえないなら、今、打っている注射を途中でやめます”とおっしゃるのです。これが最後の挑戦と聞き、何とかしてお応えしたいと、アメリカから持ち帰った自作ピペットを使ってのICSI実施となりました。受精卵はできたのですが、残念なことに妊娠には至りませんでした。今度は、私のほうから、この女性に頼み込んで半年後に再挑戦させてもらいました。嬉しいことに、この2回目のICSIで双子を妊娠され、元気なお子さんたちを出産されました。そのときいただいた手紙には、――えらそうにいわせてもらえば、先生の職業は“医者”というより“幸せ配達人”だと、けっしてオーバーでなくおもいます。――と書かれていました。
その後、“大学の医師”として生きるか否かを悩んだとき、私は、この“幸せ配達人”という言葉に導かれるように、1組でも多くの夫婦のもとに幸せを届けるべく不妊治療の専門施設を開院する道を選んでいました。アメリカ留学前には自分が開業医になろうとは思ってもみませんでしたが、ICSIとの出会いが私の人生をも大きく変えたのです」


生命を育むクリニックの心臓部
胚培養室は、母体の環境を再現

浅田レディースクリニック インタビュー写真2

「幸せ配達人」の道を選んだ浅田先生は、不妊治療専門施設として2004年愛知県春日井市の勝川駅前に『浅田レディースクリニック』(現・浅田レディース勝川クリニック)を、2010年には『浅田レディース名古屋駅前クリニック』を開院します。
名古屋駅前クリニックは、もっとも眺望のいい場所に待合室が設けられ、その専有面積の半分近くを体外受精や顕微授精を行うための胚培養室(Laboratory)が占めています。このクリニックの姿かたちからも、浅田先生が大切にされているものを感じ取ることができます。壁面すべてが窓になった光に満ちた待合室は、どこか空港のロビーを思わせます。それもそのはず、「患者さんが未来に飛び立つロビーになってくれたら……」という願いを込め、成田空港と同じ椅子が使われているそう。

「Laboratoryのスペースは生命が育まれる場所、いわば不妊治療施設の心臓部です。本来ならば、お母さんの胎内で育つ受精卵のため、培養室の環境は、できるだけ母体に近づけるよう徹底的にこだわりました。“培養室の質の向上は、妊娠率の向上につながる”という信念のもと、機器はもちろん、照明、空調にいたるまで創意工夫をこらした画期的な培養室になっています。
卵子にとって、空気がきれいであることはとても重要です。そこで、『浅田レディースクリニック』の培養室は、わずかなホコリ一つも舞い上がることがないよう、天井から空気が吹き出し、床に吸い込まれる層流方式を採用したクリーンルームになっています。 また、卵子は、本来ならば、胎内にあって光を浴びることはありませんよね。そこで、培養室内の照明から顕微鏡用の光源に至るまで、卵子にあたるすべての光から、卵子に有害な紫外線を完全に遮断しています。
さらに、受精卵(胚)は複数の患者さまの胚をまとめて保管するのが一般的ですが、胚の観察や移植を行うためインキュベーター(培養器)の扉が何度も開かれると、その度にせっかく胎内に近づけた環境が変化してしまいます。そこで、『浅田レディースクリニック』では受精卵に余分な負担がかかるのを避けるため、一人一つずつの培養環境を用意しました。いわゆる個室です。同時にのべ140人近い患者さまの受精卵を完全個別培養できる環境を整えました。
そして、この設備以上に誇れるのが、胚培養士チームです。名古屋大学時代から、ICSIは全例、私一人が担っていましたから、ICSIの腕には相当の自信があります。その私が、最初は毎年一人ずつ採用しながら、3〜5年をかけて育てあげてきた人材なのです」

通常は見ることができない培養室内の様子がガラス越しに見学できるのも、『浅田レディース名古屋駅前クリニック』ならではの試み。培養室は、患者さまご夫妻にとって、受精卵という大切な命を託す場所です。その整えられた環境と、胚培養士の丁寧で連携のとれた仕事ぶりを直に見ていただくことが、患者さまの安心につながれば嬉しいと浅田先生は話されます。


AMHの測定を先駆けて導入した、「浅田」提唱のフリーズオール

浅田レディースクリニック インタビュー写真3

常に新しいことを試し、同じ結果であれば、よりシンプルなほうを選び発展してきたのが、浅田流不妊治療のプロトコル。必要なものは積極的に取り入れてきた浅田先生は、2007年に国内でも先駆けてAMH(アンチミューラリアンホルモン)の測定装置を導入。検査会社を待ち切れず、自院での独自検査を開始します。

「妊娠のリミットを決めるのは、卵子の老化と卵子の数です。老化は年齢から推測できますが、長年、卵巣予備能を推し量る良い指標がなかったのです。FSH(卵胞刺激ホルモン)の基礎値は、卵巣の反応性が悪くなってからしか上昇しません。変動も激しくあてになりません。AMHならば、卵巣刺激の結果、採れる卵子の数を類推する、良い指標になると考えました。卵子の質が保たれているうちにARTに挑戦するのは重要ですが、卵子の数があるうちに開始できるかどうかも肝心。AMHの検査は、健康保険が適用されないので、いまだに導入されていない施設もありますが、私は妊娠という「結果」を出すには、AMHは欠かせない検査だと考えています。AMHの値が低いと妊娠できないというわけではありませんが、不妊治療に費やせる時間は長くないと考え、妊娠を急がれたほうが良いでしょう」

その浅田先生が、今、推奨されているのが、できた受精卵の全胚凍結だといいます。「世界はフリーズオールに向っている」と、浅田先生は話されます。

「排卵誘発剤で刺激を行った周期は、胚移植前から黄体ホルモンの数値が早く上がりがちになり、それが着床の妨げになる場合があります。子宮内膜が胚を受け入れようとするタイミングがずれてしまうのです。数年間に渡って、年齢別の当院の妊娠率を、新鮮胚移植あたりと凍結融解胚移植あたりで比較してみました。すると、やはり着床環境を整えやすい凍結融解胚移植のほうが、どの年齢においても数%ずつ、成績が良いのです。それならば!ということで2013年から全胚凍結に切り替えてみたところ、1回の採卵で採れた卵で妊娠に至る割合は、全年齢で約54%、20代なら約80%、30代前半でも約77%という好成績を出しています。全例、凍結胚盤胞移植ができれば理想ですが、年齢が高くなると、加齢で卵子の質が低下することもさることながら、体外培養に対する耐性も下がってきますので、どうしても胚盤胞到達率が下がってきてしまいます。そこで、当クリニックでは、複数の受精卵ができた場合には、前核期という、ごく初期の段階で一部を凍結し、残りを長期培養して胚盤胞ができたら、それも凍結するという戦略をおすすめしています。この2段構えにより、受精卵が得られさえすれば、少なくとも凍結しておいた前核期胚を融解して初期胚で戻せますので、多くの方が凍結融解胚移植にチャレンジできるようになりました」

『浅田レディースクリニック』は、2014年度、凍結融解胚移植で年間1568人という妊娠数(妊娠反応陽性)を記録しています。しかも、これは全例ホルモン補充周期での凍結融解胚移植の結果で、黄体補充はルトラール1日3錠のみとシンプルで膣坐薬も注射もありません。ですから、凍結融解胚移植周期の通院回数は、超音波チェック、移植日、判定日の3回のみ。仕事をされている方にとっては、通院に割かれる時間が減るのはありがたいことですね。


「採る」と「戻す」を分けたら、「卵の本質」が見えてきました

浅田レディースクリニック インタビュー写真4

「フリーズオールを始めて、わかってきたことがあります。刺激周期(排卵誘発剤で卵を育てた周期)に新鮮胚移植を盛んにやっていた時代には、採卵前に黄体ホルモン値が上がってきてしまうと、卵子が過熟になってしまって質が落ちるから、そうなる前に採らなければならないという考え方をしていました。そのため、もう少し待てば、さらに採卵数が増えそうな場合も、数をあきらめて早めに採卵に踏み切っていたのです。でも、これは間違いでした。確かに、黄体ホルモン値が上がってしまった後に採卵して、新鮮胚移植をすると妊娠率は落ちますが、これは卵子の過熟が原因ではなく、着床条件が悪くなっていただけだったのです。全胚凍結と決めれば、黄体ホルモン値の上昇は気にする必要がなくなりますので、少しでも多くの成熟卵を採ることに専念できます。フリーズオールは、患者さんの妊娠の可能性を広げることにもつながったというわけです。
“成熟卵を採ること”に専念したことで、さらに大きな発見がありました。若い方は、卵胞ホルモン値が1個あたり200〜300pg/mlあたりで成熟のタイミングを迎えますが、年齢が高い方は600〜1000 pg/mlくらいまで待たないと成熟卵が採れないということがわかったのです。高齢の方で育つ卵の数が少ない人ほど卵子が成熟するまでじっくり待ち、受精卵が得られたら凍結して、理想的な子宮内膜の周期に戻す意味が大きいのです。
『浅田レディースクリニック』が、フリーズオールという大胆な作戦を実践できるのは、確かな培養技術や凍結技術、そして個別培養ができるLaboratoryがあるからです。個々の培養スペースは、胎内と同じ温度、湿度、低酸素環境に設定されているのですが、これはちょうど地球上に多様な生命が爆発的に誕生したとされるカンブリア紀の大気とも同じなのです。母の胎内では、5億年前の地球の大気が再現されているのですから、なんとも神秘的な話ですよね。女性は、妊娠によって、内なる宇宙の歴史、内なる生物の進化を体験しているのです。命のバトンを受け渡すことができる期間は限られています。妊娠までの“経過”を大切にしたい思いもわかりますが、ぜひ妊娠のリミットが来てしまう前に命のバトンを受け渡し、妊娠という“結果”をつかんでほしいと、私たちは願っています」

患者さんを、「お大事に」ではなく、「おめでとう」と晴れやかな思いで見送れる不妊治療医は幸せだと話される浅田先生は、国際学会からの帰国翌日、胚移植13件を1時間で済まされた直後とは、とても思えない溌剌とされたご様子で、取材に対応してくださり、嬉々として治療にかける思いを語ってくださいました。浅田先生を突き動かす無尽蔵ともいえるエネルギー源は、クリニックから飛び立たれる患者さんの満面の笑顔だと知りました。


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