トピックス名： Re: teseからのその後
作成者： ハナタロウ

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No.　： 456-3
件名： Re: teseからのその後
名前： ハナタロウ
日時： 2016/11/07 23:51
内容： そら子さんへ

はじめまして。私もまた無精子→teseでも精子なしで、特別養子縁組を選択し、現在３歳の息子を育てています。
うちも結婚してすぐに無精子がわかったので、お気持ちお察しします。絶望のどん底ですよね。私は離婚も頭をよぎりました。当たり前に出産、育児が当たり前ではなかった衝撃は、大きいです。
当時を振り返って、回答しますね。

1:気持ちの切り替え方
辛かったけど、単純に「動かなかったらずっとそのままだ」と思い直しました。また、旦那は精子はないけど子供をもったらきっといいお父さんになるから、もう一度今の２人で子供をもてる道はないか探してみようと思いました。

2:養子縁組を選んだ理由

消去法と、養子縁組という選択に魅力を感じたからです。
２人の生活は、当時旦那31歳、私29歳だったので、先の人生が長すぎると思い、消えました。
AIDは出産もできるし一度は魅力に感じましたが、出自や遺伝病において将来にわたりリスクがあること、子供に告知したくても旦那は反対していること、それを乗り越えると決意しても成功確率は数パーセント。妊娠できない可能性のほうが高い。あらゆるリスクをおかしてまで血縁にこだわる意味はあるのか？ と考えて選択肢が消えました。

残った特別養子縁組は、当時初めて知った制度でしたが、血縁上の立場は家族全員平等。当時の年齢でトライしたらAIDよりも子供をもてる可能性はずっと高い見込み(実際、説明会で30代前半の夫婦は1〜2組です)。養子縁組は戸籍上はっきり表記されるし、子供の背景は壮絶だし、そのためにいろいろなことが起きる可能性もあるけど、周囲にカミングアウトして協力してもらいながら歩んでいく人生のほうが最終的には良い形になると考えました。


と、こんな感じで養子縁組を選び、同年に児相から長男の委託を受けて現在に至ります。
２人の血を継いだ子は望めないとわかった日のこと、出産をあきらめた日のことは今も忘れません。しかし、長男と出会えた日から今日までがあるから、あの辛い日々は私の中の人生の1ページになっています。あの時のことがいつか、子供が自分の生い立ちに向き合う時、親として寄り添う力になればと思っています。

そら子さん、 今はまだ辛い時でしょうから、自分に一番近い女友達１人だけに気持ちを打ち明けてみてはどうでしょうか？ 両親は相談しにくいと思いますし…話したら少し楽になりますよ。なにも、旦那が全てではありませんから！ ある程度気持ちがまとまったら、ご主人にこうしたいと伝えても全然問題ないと思います。


長文、そして多くの人が読む場で失礼な点があれば申し訳ありません。何かの参考になればうれしいです。

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