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不妊治療の病院・口コミ情報

明大前アートクリニック
院長 北村 誠司 先生

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インタビュー

25年間の経験から、理想とする“手を尽くす不妊治療”を目指して

杉並区で長年、不妊治療医としてご夫婦の想いに応えてこられた北村誠司先生が、京王線と井の頭線が交差する『明大前』に、不妊治療専門施設の『明大前アートクリニック』を開院されました。病院サイトに列挙された診療内容のバリエーションと手厚さには、目を見張るものがあります。「ベストを尽くす不妊治療がしたかったのです。ゆっくりと治療を進めたい方から、妊娠を急ぐ必要のある方まで、幅広く対応したいと思っています」と、北村先生が思いの丈をお話しくださいました。

子宮鏡下選択的卵管通水法で7割改善。
一般不妊治療での妊娠の可能性を広げます

『明大前アートクリニック』と、クリニック名には体外受精などの生殖補助医療(ART)を表すアートという文字が入っていますが、タイミング指導や人工授精などの一般不妊治療にも力を入れておられるそうですね。

「はい、自然に近い妊娠を希望されているご夫婦で、女性の年齢に余裕があるような場合は、できるだけ一般不妊治療での妊娠の可能性を引き上げるよう努力しています。

例えば、最近、都内で新しく開業される不妊治療クリニックの多くは、卵管の通過性を調べる検査を、簡便に実施できる通水検査で行っているところが多いようですが、『明大前アートクリニック』では、検査精度が高く、検査自体に通過性の治療効果も期待できる子宮卵管造影検査の設備を整えています。子宮卵管造影などの通過性の検査の結果、両側の卵管の閉鎖が疑われる場合には、通常、即ARTをすすめられるケースが多いのですが、実は子宮鏡下に通水による治療を行うという選択肢もあります。論文でも報告していますが、実は7割もの方が、この治療で通過性が改善しているのです。タイミング指導や人工授精をご希望の方で卵管が詰まっていると診断された方は、ぜひ子宮鏡下選択的卵管通水法を試してみられることをおすすめします。

一方、女性の年齢が高いなどの理由から妊娠を急がれている場合、重度の男性不妊の場合など、最初からARTを選択する必要があるケースもあります」

日本産科婦人科学会の報告では、2015年にARTが行われた回数は42万周期以上、ARTで生まれた赤ちゃんの数は約5万人だったそう。同年の日本全体の出生児数が約100万5千人ですので、約20人に1人はARTで生まれてきている計算になります。以前に比べてポピュラーな治療になりつつあるARTですが、だからといって受ける側にとって、経済的、身体的な負担が軽くなっているわけではありません。「ART以外の妊娠は無理」と簡単に切り捨ててしまうのではなく、一般不妊治療で結果を出す努力を惜しまない北村先生の不妊治療への姿勢が如実に表れているのが、この『子宮鏡下選択的卵管通水法』ではないでしょうか。


内視鏡専門医としての診断力も強み。
荻窪病院でのTESEや大学病院とも連携

北村先生は、生殖医療専門医であるうえに内視鏡専門医でもあるとうかがいました。子宮内膜ポリープが見つかった場合、着床を妨げているかどうか、すなわち温存か摘出かの判断が難しいケースもあるとききますが……。

「そうですね。荻窪病院時代から内視鏡手術の執刀経験も豊富にありますので、不妊治療を優先すべきか、ポリープなどの手術を優先すべきかの判断は、安心して委ねていただけると思います。ただ基本的に、『明大前アートクリニック』では内視鏡手術は行いませんが、小さなポリープであれば、私自身がここで子宮鏡検査時にとることもあります。また内視鏡手術が必要な方には、東京都や神奈川県の大学病院など、信頼できる施設をご紹介させていただきます。

『明大前アートクリニック』を開院したのは2018年2月で、まだ新しいクリニックですが、私はこの杉並区で不妊治療医として25年間の経験がありますので、都内及び、東京近隣に連携をとることができる病院はたくさんあります。

どのような不妊原因を持つご夫婦でも、ご希望をうかがったうえで、最適な治療法をご提案させていただきます。万が一、ご主人さまの精液検査の結果、精液中に精子が見当たらない無精子症だった場合には、連携先である荻窪病院の泌尿器科で、精巣内から精子を回収するTESE(精巣内精子回収法)を受けていただくことができます。もし、TESEで精子が得られた場合には、当院で奥さまの卵子との顕微授精を行います」

『明大前アートクリニック』では、男性不妊外来を設け、不定期で木曜日の夜間に荻窪病院の泌尿器科部長・大橋正和先生が診察しています。なかなか赤ちゃんを授かることができないご夫婦の約5割には、男性側にも不妊原因が見つかります。だからこそ精液検査は、早めに受けてほしいと北村先生はおっしゃいます。

「漫然とタイミング指導を受けたのちに人工授精にステップアップしたら、自然妊娠が難しいレベルの精液所見だったということが良くあるのと同様に、漫然と人工授精を続けたのちにARTにステップアップしたら、受精能力が低く顕微授精が必要な方だったということがわかる場合もあります。この間に失った時間は取り戻せません。奥さまの年齢が高めだった場合などは、無駄に一般不妊治療に費やしてしまった間の卵子の質の問題はさらに深刻ですよね。

そこで当院では、不妊の基本検査として精子の受精能力を調べる『スイムアップ検査』を設けているのです。本来、スイムアップ検査は、ARTに進む際に体外受精が良いか、顕微授精が良いかを判断するために用いられているのですが、これを治療のスタート段階で行うことで、最初から顕微授精が必要な方の見落としを避けることができると考えています」


胸のうちを話す体験で、霧が晴れ、不妊治療を続ける「力」がわくことも

「『明大前アートクリニック』では、ご希望のある患者さまを対象に、臨床心理士の資格を持つ、ベテラン生殖心理カウンセラーによるカウンセリングを実施しています。臨床心理士は心の専門家ですが、不妊治療の知識があるとは限らないため、治療の進め方が関係してくるようなご相談は対応が難しいケースもあります。ところが、日本生殖心理学会認定の生殖心理カウンセラーであれば、心理士にして、かつ生殖医療の内容も熟知していますので、より話が通じやすく、安心してご相談していただけるのではないかと思います。
不妊治療は見通しがつきにくいので、初診時はとくに不安も大きいのではないでしょうか。また治療がはじまってからも、医師には伝えにくいこと、聞きにくいことがあると思います。ご夫婦での治療に対する気持ちに温度差があって、一人で悩みを抱え込んでしまっているケースも少なくありません。流されずに不妊治療を受けていただくためにも、ため込んだ思いを吐き出して、心を軽くしたり、気持ちを整理したりするのに、お気軽にご利用いただければと思っています」

カウンセリングは予約制で、初回は40分2000円、2回目以降は30分までが3000円、30分以上が5000円です。どうか時間を買い取ったつもりで、思いっきり話をして、しっかり聞いてもらってください。


漫然と繰り返すのでは申し訳ない。
あの手、この手と諦めずに試したいのです

子宮鏡下卵管通水法などもそうですが、ホームページの治療内容のラインナップを拝見しますと、『明大前アートクリニック』だから受けることができるという検査や治療が見受けられます。子宮内膜が薄く、着床がうまくいかずに困っている患者さまなどに対しても『ホルモン補充療法』だけを繰り返すのではなく、『ビタミンE+C』を試し、それでも難しければ『ペントキシリン療法』を検討するなど、諦めない思いに応えようとされる北村先生の熱意を感じます。

「基本的な治療方針としては、できるだけ自然に近い方法で妊娠していただきたいと思っています。ただ、高度な医療を必要としているご夫婦には、あの手、この手とご提供できるようでありたいですね。
『ペントキシリン』は、毛細血管を拡張する薬です。国内では製造販売されていない薬ですので、最初から使用することはありませんが、子宮内膜が薄いままでも着床の助けになるケースがあることを経験しています。
ほかにも例をあげますと、子宮頸管が著しく狭かったり、強く曲がったりしている場合には、胚移植が困難となり、妊娠を妨げることがあります。そのような場合も、子宮鏡を用いて、モニターで先端の位置を確認しながら胚移植を行う方法を選択することで、とてもスムーズに実施することができます。良好胚はできるのに、子宮頸管の屈曲で移植時に激しく出血し着床に至らないというような方は、ぜひ試していただきたいと思います。
最後に一つ、お伝えしておきたいことがあります。不妊治療は以前に比べ受けやすい環境になってきているとは思いますが、もっと早く来ていただいていれば……というケースは、残念ながら相変わらずあります。いつかはお子さんを……と望まれるご夫婦であれば、不妊と定義される1年が経過していなくとも、一度、卵巣の状態を調べる検査だけでも早めに受けておいて、ご自分の身体を知っておかれるのは、時間のロスをしないという意味で重要なことだと思います」

北村先生は、できるだけ自然な妊娠を目指してくださりつつも、急ぐ必要がある方にはスピード感を持って、次なる手立てが必要な方のためには新たな知見を持って挑まれる、とても頼もしいドクター。取材の途中、何度か問いかけてくださった「だって、そのほうが患者さんのためでしょう?」という言葉が印象的でした。


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