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顕微授精

顕微授精の妊娠率

全国で顕微授精胚移植を試みた夫婦100組のうち赤ちゃんを抱けたのは約5組

2010年に全国で行われた顕微授精は、射出精子によるICSIのみで77,394件(周期)ありましたが、採卵が行われた回数が75,684件(治療をスタートしたケースの約97.8%)、新鮮胚移植が行われた回数が30,565件(治療をスタートしたケースの約39.5%)となっています。

治療開始した周期に新鮮胚移植にいたる割合を、5年前と比べてみると、2005年は約64.9%でしたので、近年かなり低くなっていることがわかります。これは、治療を受ける女性の高齢化のために受精率が低下した影響もゼロではないと思われますが、それ以上に、得られたすべての胚を凍結保存して、採卵周期ではなく、子宮内膜が理想的な状態の周期をねらって凍結融解胚移植を行うという作戦を選択している施設が急増していることの現れでしょう。

2010年に行われた射出精子による ICSIで新鮮胚移植を行ったケースうち妊娠にいたったのは、6,148件ですので、胚移植周期あたりの妊娠率は約20.1%、採卵周期あたりの妊娠率は約8.1%、また統計として発表はされていませんが治療開始周期あたりで考えると約7.9%になります。

さらに、出産にいたったのは3,990件(妊娠あたり流産率約26.8%)ですので、胚移植周期あたりの生産率は約13.1%、採卵周期あたりの出生率は約5.3%、また統計として発表はされていませんが治療開始周期あたりで考えると約5.2%になります。つまり、顕微授精にチャレンジされて新鮮胚移植を行い、赤ちゃんを胸に抱けた方は100組中5組ということになり、体外受精による新鮮胚移植よりも少なくなります。

全国で凍結融解胚移植を試みた夫婦100組のうち22、23組が赤ちゃんを抱けています

ところが、凍結融解胚子宮内移植(受精方法が通常の体外受精か顕微授精かの区別なく統計処理されています)の治療成績をみてみますと、2010年は82,269件(周期)行われていて、そのうち移植が行われた回数が79,944件(治療をスタートしたケースの97.2%)、妊娠にいたったのは26,905件ですので、移植周期あたりの妊娠率は33.7%と、新鮮胚移植に比べ10%も高い妊娠率を示しています。さらに出産にいたったのは17,883件(妊娠あたり流産率は25.5%)ですので、移植周期あたりの生産率は22.4%になります。凍結保存していた胚を融解して子宮内胚移植を試みた100組中およそ22、23組は、赤ちゃんをうちにつれて帰ることができたということを意味しているのです。

このことからも、凍結融解胚子宮内移植の有効性がうかがい知れますね。良好胚は積極的に凍結保存に回して、グレードが低いものから選択的に新鮮胚で戻すという方針の施設もありますので、それが新鮮胚移植の成績を下げている可能性はあります。また、質・数ともに凍結保存が可能なだけの胚ができたということ自体が、新鮮胚移植の選択肢しかなかったケースに比べて諸条件がいいともいえるのですが……。

日本産科婦人科学会 平成23年度倫理委員会 登録・調査小委員会報告
(2010年分の体外受精・胚移植等の臨床実施成績および2012年7月における登録施設名)http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/Rinri_report6409.pdf

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